とことこ

現状食べたおやつ報告のブログ

汗かき女の生態|暑かろうが寒かろうがストレスあろうがなかろうが発汗

第一回 多汗症の基本的知識

私事ですが。                              

私はレベル2/HDSSスコア2~3、重症一歩手前の手のひら多汗症です。

手のひら以外に足の裏なども含め局所性多汗症と付き合い続けて数十年。

気付けば根本的な治療をすることもなくアラフォーになってしまいました。

 

どこの汗も困るんですが、特に生活上支障を感じるのは、手のひらです。

PCを触っている今も、頻繁にハンカチで手をぬぐいながら作業しています。

ひどい手汗でマウスが濡れてしまうので……。

 

●書類がふやける!

●おつりを渡す時はレシートを受け皿にしてほしい!

●共有のペンやマウスを触りたくない!

●リモコン、ハンドルがべちゃべちゃ!

 

ちなみにこんな感じ(本人写真) 濡れてますね~~~苦笑

 

 

体調・気候・時間帯によって、もっと乾いている時もありますが。

指先が紫色なのも、手のひら多汗症患者の特徴らしいですよ。

 

なんしかQOL(生活の質)爆下がりである。

 

 

私は冷え性の汗っかきなので、冬は手足が氷のように冷たく、大量の脇汗で体も冷え冷え。若い頃からなので、更年期が理由ではないです。

 

実際こうした悩みが目の前にあると、とにかく問題を解決したい or その場しのぎでもいいから何とか対処したいのであって、多汗症の定義とか身体の働きとか理屈はいいんだよ!!って思っちゃいますよね。

 

でも、ある程度『原因』や『理由』をわかっている方が、解決への道筋をつけやすい。

 

身体のことなので、最終的にはすべてお医者様に相談して決定するべきですが、とりあえずざっくりとした知識を身につけて、日常のわずらわしさを少しでも回避していきましょう!!

 

 

……というわけで、今後は、「手のひら多汗症」を中心に取り上げつつ、汗トラブル関連の記事全般も取り扱っていきたいと思います。

 

私は現在進行形で困り続けているので、「治した」話は出てこないですよ!

大汗と共に生きていく為のお役立ちグッズを紹介したりとか、したいな。

 

うまく汗っかき体質と付き合っていきたい方、

何とかしたいけど本格的な治療となると時間もお金もかけられない、

または踏み出す勇気がないという方――

 

ご事情は様々だと思いますが、多汗症(未満含む)同士、気軽に情報交換し合えたら嬉しいです!お互い体は一つなので、全部試すことはできないでしょうけど笑

 

どうぞ、ゆるっとお付き合いください!

 

 

多汗症とは?                            

温熱や精神的負荷の有無いかんに関わらず、日常に支障をきたす程の大量の発汗を生じる状態

 

が、多汗症と定義されています。

参考:日本皮膚科学会雑誌第125巻第7号 (原発性局所多汗症診療ガイドライン2015 年改訂版)

 

脇の下・足の裏・顔などに、左右対称性に異常な汗が出る病気です。

 

手のひら多汗症は、手の汗腺自体に異常はないものの、活性化した交感神経が手の汗腺を刺激して起こるとされますが、はっきりとした原因はまだ解明されていません。

 

手のひら多汗症の方の大半で、足の裏にも同様な症状がみられるそうです。両方合わせて「掌蹠(しょうせき)多汗症」と呼ばれます。

 

私もですよ! 靴下、しっとりです!!

 

手のひら多汗症は日本人口の約5%が患っている公益社団法人日本皮膚科学会ということなので、ちっとも珍しくない病気なのです。

 

多汗症の症状は大きくは2つに分かれます。

 

●全身性多汗症

●局所性多汗症

 

全身性多汗症はその名の通り全身から、局所性多汗症は特定の部位から大量の汗が出ます。

 

全身性多汗症の原因は、例えば、運動・高温環境・発熱(温熱性発汗)、更年期障害などの病気、薬の副作用があります。

 

局所性多汗症の原因は、精神的緊張(精神性発汗)、辛いものを食べた(味覚性発汗)、皮膚疾患などがあります。

 

汗が出る理由                           

発汗には3種類あります。

 

●温熱性発汗:体温調整 ※手掌や足底部を除くほぼ全身で生じる。

●精神性発汗:精神的緊張 (交感神経が過剰に反応) ※手汗はコレ!

●味覚性発汗:辛いものを食べた時

 

汗の主な役割は体温調節です。

 

周りの環境や体の状態に左右されずに常に体温を一定に保つため、必要な機能です。

体温が上がれば汗をかき、汗が蒸発する時の気化熱により体温を下げます。

汗はもともと体の熱を冷ますためのものですが、多汗症の場合、過剰に分泌されるので体が冷えすぎてしまいます。

 

冬にも手汗をかいてしまうのは、室内と外との気温差などで自律神経のバランスが崩れることが一つの要因とされます。着脱可能な衣類による寒暖差の調整で和らげることはできます。

 

交感神経と副交感神経                         

自律神経は交感神経と副交感神経に分かれており、交感神経が手のひら多汗症などに関係しています。

 

●交感神経:興奮・集中時に優位になる

●副交感神経:リラックス時に優位になる

 

生活上のストレスや、更年期などでホルモンバランスが崩れた場合にも、自律神経が乱れて発汗の症状が出ることがあります。ストレスにより刺激を受けた交感神経が、必要以上に汗を分泌してしまうのです。

 

交感神経を休ませる(副交感神経を優位にする)ことが汗対策に有効ですが、具体的な方法は別記事でまとめようと思っています。

 

ちなみに、発汗機能には男女差もあります。一般的に、女性より男性の方が汗かきです。これには女性ホルモン卵胞ホルモンエストロゲン)が影響しているそうです。

閉経後(更年期障害)や、産後一時的に多汗になるのは、女性ホルモン減少のためです。

 

他の病気を疑った方がいい場合                     

何らかの疾患によって引き起こされる多汗を、続発性多汗症といいます。

全身性多汗症では甲状腺機能亢進症など、局所性多汗症では末梢神経障害などが隠れている場合があります。

 

一方で、全身・局所ともに原因不明なケースもあります。比較的若い世代で発症しやすく、遺伝の可能性があり、睡眠中には大量発汗しない傾向があるものを、原発多汗症としています。

 

つまり、『急に』全身の汗の量が増えた、急に『寝汗』がひどくなったという方は、他の病気が関係している(続発性多汗症)かもしれないので、病院で詳しく検査するのが安心でしょう。

 

原発性局所多汗症を診断するガイドライン                  

局所的に過剰な発汗が、明らかな原因がないまま6ヶ月以上認められ、以下の6症状のうち2項目以上あてはまる場合、原発性局所多汗症とされます。

 

・ 最初に症状がでるのが25歳以下であること

・ 対称性に発汗がみられること

・ 睡眠中は発汗が止まっていること

・ 1週間に1回以上多汗のエピソードがあること

・ 家族歴がみられること

・ それらによって日常生活に支障をきたすこと

 

参考:日本皮膚科学会雑誌第125巻第7号 (原発性局所多汗症診療ガイドライン2015 年改訂版)

 

「明らかな原因がないまま」とあるので、続発性多汗症でないことを診断してもらうのが先ですね。

 

とは言え汗のことですから、総合病院より先に皮膚科にかかる人は多そうです。どちらにしても極端な症状を素人判断で放置するのは危険ですね。

 

私は上記ガイドラインの全てにあてはまるので、もう間違いなく多汗症です笑

 

毎年会社の生活習慣病予防健診を受けているので、他の病気はないと思いたいです……。更年期は覚悟してますが!!

 

手のひら多汗症(手掌(しゅしょう)多汗症)          

さて、次に私が大いに困っている「手のひら多汗症」の具体的な診断についてです。

 

手汗レベル3段階

・レベル1:手のひらが湿っており、触ると汗ばんでいるのがわかる程度。

・レベル2:目視で手のひらの水分を確認でき、濡れている。

・レベル3:手のひらに盛んに水滴ができ、汗が滴り落ちる状態。

 

重症度判定HDSS分類 ※3,4を重症とする。

スコア1:発汗は全く気にならず、日常生活に支障がない

スコア2:我慢できるが、日常生活に時々支障がある

スコア3:なんとか耐えられるが、日常生活に頻繁に支障がある

スコア4:我慢できず、日常生活に常に支障がある

 

皆さんはいかがでしたでしょうか?

私はレベル2/HDSSスコア2~3、重症一歩手前です。

今日まで騙しだまし付き合ってきた手汗ですが、受診していいクラスです。

 

まとめ                           

多汗症とは:

汗の出方が日常生活に支障をきたすほどの状態(患っている人は結構多い!)

 

【発現部位】

全身性多汗症:体温調整など。別の病気由来だったりもする。

局所性多汗症:いわゆる「多汗症」のほとんどがコッチ。

 

【属性】

続発性多汗症:全身・局所あり。急に大汗かきになり睡眠中も止まらないなら、多汗症の原因になっている他の病気を疑ってみましょう!

 

原発多汗症:大半の人がイメージする大汗かき=多汗症はコレ。

局所が多い。若い頃から続いている&身内にも汗かきがいて寝ている時は普通なら、とりあえず皮膚科で汗の相談をしてみましょう!

 

つまり、「続発性局所性多汗症」とか「原発全身性多汗症」とかがあるってことですね。

私の手のひら多汗症は「原発性局所多汗症」の一種です。(他の病気が隠れていなければ!)

 

とにかく、健康に係わることですので、「たかが汗」で済ませるべきではありません。

 

素人がなんぼググッてもお医者様には敵いませんから、気になる症状があって生活に困難が生じているなら、病院にかかりましょう!!(自戒も込めて)

 

 

 

……と、第一回目はこんなところで。

今後も「汗(特に手汗)」に関する記事をちょこちょこ上げていきたいと思います。

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