とことこ

多汗症女の雑記ブログ

「子供四題」「挿話」「鳥尾の病気」「無邪気な若い法学士」「ある一項」「剃刀」「彼と六つ上の女」「濁った頭」

志賀直哉の短編に寄せる雑感です。

「子供四題」

子どものの可愛いやら憎たらしいやらなエピソード四本立です。

新生児の足が自分の親指くらいしかない! はさすがに言いすぎ……笑

だけど、それくらいちっちゃいと思ったんだなぁと、微笑ましい。

 

「挿話」

志賀坊ちゃんはコネパワーで兵役免れてるので戦争には行っていないのに、随分本当らしい語り口だなぁと思ったら、叔父さんの実体験らしいです。

 

「鳥尾の病気」

精神疾患持ちの友達(鳥尾)を何とか元気づけてやろうと旅行に連れ出したものの、道中もいちいち発言が気に障り、病人とは言えムカつく……とイライラしていたところで鳥尾の具合が悪くなり、途中下車。

 

もしかしてこのまま死ぬかもと狼狽する主人公が「これまでの俺への罵倒も聖人の教えくらいありがたいものに思えてきた!」と言う(モノローグ)のが、まさに友情でいい。笑えるし。

 

作中に登場する、漢方薬らしい『浅右衛門丸』が気になって調べてみたけど結局どんなものかわからず終いだった。

 

「無邪気な若い法学士」

懐かしく語られる昔話も、対比する愚痴も、案外現状への自負が下敷きにあるものだったりしますよね~。ところで冒頭が日記かメモみたいに雑!(率直)

 

「ある一項」

京都で2,3ヶ月下宿しようと思ったけど1日で帰って「やっぱ東京ですわ」となる話。

主人公が下痢の時に飲んでいた漢方薬『千金丹』は、こちらのものっぽい。

千金丹 | 千金丹の歴史

 

「七角ばかり白湯で飲む」とあり、数え方が粒・錠でなく『角』である理由もわかって面白かったです。

 

あと、かき氷を注文したら「みぞれ、どっちにしますか?」と聞かれるシーンがあり調べてみたところ、砂糖みつをかけたものが『みぞれ』ということで、現在我々が認識している所謂かき氷ですね。なんと、『雪』は砂糖をふりかけたものだそうですよ……えええええ(美味しいの????)

 

「剃刀」

芳三郎は腕のいい床屋さんで、特に顔剃りの名人。なのに最後、お客さんの喉を剃刀で切って殺してしまいます。オチを知っていても、そこに至るピリピリ+ヒヤヒヤな描写が良いので、楽しめます。有名(人気)作のひとつですし、是非!

 

「彼と六つ上の女」

本代が払えない男に「お金をあげるんじゃなくて本をあげるのよ」と言って金を渡す。それも財布を出させてそこに入れてあげる。更には「貴方は私に惚れましたよ」とくる……かっこよすぎる女。

 

「濁った頭」

津田君がお夏とやらかしたのは、戒律によって抑圧された性的欲求が爆発しちゃったから……と言うとちょっと高尚な感じもしますが、スポーツで鍛えた健康な肉体を持った大食漢の若者が、一つ屋根の下で年上女性に迫られて我慢できなかっただけの話。お年頃だっただけ!!

 

〇すな~~~~!!!!

 

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